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9月15日 5:00起床。 他の2人も同じ時間に起床。外はまだ日の出前でうっすらと東の空が明るくなっている。雲はあるが何とか雨は降らないでほしいぁ。
今日の目標は十七番札所井戸寺。徳島市内に戻ってくるため、今日は実家で寝る予定。十七番と十八番の間に実家があるので絶対に十七番まで回らないといけない。6:00に東北の院生の方が一足先に出発。昨日十一番まで回っておられるのでこれから十二番へ向かうとのこと。歩きだとここから6時間はかかるらしく、昼くらいに着きたいと言って出発した。僕も荷造りを終え、舎の掃除をして90代の方と同時に6:30出発。2人ともこれから十一番へ向かうが、90代の方は歩きのため「先に行きなさい」と言われ、ここでお別れ。僕なんかよりもずっと経験豊富な方なので大丈夫だと思うが、無事に回られることをお祈りする。 軽い登りを越えて7:03十一番札所藤井寺到着。朝一だと思ったが何人かすでに参拝に来ていた。藤井寺は山のすぐ麓にあり、境内から十二番札所焼山寺へ歩き専用の遍路道が通っている。歩きで6〜8時間かかるという急な山道なので自転車では強行不可能。一旦国道まで出て迂回していくことにする。途中コンビニでおにぎり朝食。 十二番まで国道・県道を通るルートはいくつかある。県道31号を通るのが最短ルートではあるが、途中心臓破りの梨の木峠(標高430m)を越えなければならず、体力的にかなり厳しい。少々距離があるが比較的平坦な国道192号→新童学寺トンネル経由で行くことにする。ひたすらR192を東へ走り、県道20号に入る。童学寺トンネルには新道と旧道があり、新道の方が近道。新道の方を進むが地味に登りきつい。歩道も狭いし。途中からトンネルまで自転車押していくことに。トンネル過ぎればあとは下り。一気にかせいだ標高を放出する。下りの途中、自転車登校中の中高生何人かとすれ違った。皆自転車を押しながら坂を登っていたが、彼らは毎日この坂を越えて登校しているのか…。彼らのようなたくましい若者がいれば徳島の未来は安泰だな。
途中にお遍路専用の案内所を発見。道を確認するため立ち寄らせてもらった。川沿いに行くこともできるし、川を渡って21号を走っても着くとのこと。十二番から十三番に行くには今走ってる道を引き返さなければならず、行きと帰りで違う道を通りたかったので、少々坂はあるが近道の21号を通り、帰りは20号で戻ることにした。しかし21号は結構過酷。山道で道路が狭く、しかもいたるところで工事をしてるためさらに狭くなってて工事用の大型車が行きかっている。かなり危険。しかも峠を2つ越え
10:25。ついに焼山寺へ通じる県道43号に入る。近くのスーパーで昼食とドリンクを購入。この時点で標高160m。ここから8kmで標高700mまでもって行く。最初は軽い登りなので自転車をこいで登っていく。途中女性のバイク遍路に追い抜かれる。岩鍋におへんろ駅という休憩所があり休ませてもらう。ここから一気に坂がきつくなる。ふとみると昨日出会った自転車遍路のカップルのらしき自転車が置いてあった。自転車はここで置いて歩いて登っておられるようだ。僕は下りで楽したいという邪道な考えで、自転車は途中の杖杉庵まで上げることに。しかし焼山寺までの道のりは半端じゃない。果てしなく急坂が続く。到底こいで上がることはできない。とにかく一歩一歩進むしかない。半分ほど登っただろうか、道路が広くなっているところで休憩していると僕と同じく自転車を押して登ってくるおじさんに出会う。今治から来られたというこの男性は以前は歩きで回ったことがあると言うが、今は足を痛めてしまい負担の軽い自転車で回っているとのこと。よければご一緒にということで、ここから先はお供させていただくことに。趣味が登山と言うこともあってお年の割りに非常にタフな方だ。多分1人で登っていたら数十m登って休んでの繰り返しだっただろうが、おじさんはどんどん前に進んでいくので引っ張ってもらう感じで休むことなく一定のペースで登ることができた。しかも途中の杖杉庵で自転車を置いていこうと考えていると言うと、「ここまで来たんなら上まで行こうよ」、ということで焼山寺まで自転車をもって行くことに。ただ荷物がかなり重いので杖杉庵に荷物だけ置かせてもらうことにする。荷物置くだけでだいぶ軽くなった。やっぱり荷物多すぎやわ…。さらにしばらく登ると例の自転車カップルが歩いて降りてきた。やはりあの自転車はこのお2人のものだった。自転車を持ってきた僕らの姿を見て、「下りは足に負担がかかるので、それが正解かも」とのこと。よし、意地でも頂上まで持ってくぞ、と気合をいれ先へ進む。 麓から登り始めて約1時間40分。12:08。ついに十二番札所焼山寺到着。境内は本当に静かな空間。参道には立派な杉木立が並ぶ。ベンチに座って上を見上げると杉の大樹の木漏れ日が降り注ぐ。もうずっとここに居りたい。山下るのがもったいない、下りたくないという衝動に駆られる。きっと登山家の人たちはこの快感を得るために山に登ってるんだろうなぁ。ちょっとその気持ちがわかる気がした。参拝をしていると朝に別れた東北の院生の方に再会。先ほど到着したばかりだと言うから、やはり6時間ほどかかった計算だ。僕と自転車のおじさんはしばらくここで休むことにし、院生の方は先を急ぐと言うことで先に下山。今日は十三番途中の神山温泉を目指すらしい。 13:00。境内の雰囲気に癒され、ゆっくり休憩した後おじさんと共に下山。下りはずっと自転車なので楽々と麓まで下りられる。はずだった。登りの時よりも、いざ下りになって本当の坂の急勾配を思い知る。全然ブレーキ利かない。体のすべての力を両手の握力に注ぎこむがスピードが殺せない。めっちゃ怖い…。誰や、下りで楽できるとか言ってた奴は…。登りより必死やっつーの。杖杉庵で荷物を回収するため、おじさんには先に行ってもらう。ここで遅めの昼食。握力を回復させて再出発。地獄の下りはさらに続く。もうブレーキ壊れるんじゃないかと思った。ようやく麓へ無事下山。精神的疲労は下りの方が明らかにデカいよ…。 十三番大日寺へは来た道を戻るが、今度は20号線を走っていく。21号線に比べ平坦な道が続く。景色もきれいだ。やはり鮎喰川沿いを走るが、行きとはまた違う景色を楽しめた。ルートを変えたのは正解だった。焼山寺にばかり気を使っていたが、実は大日寺までは自転車で約2時間の距離。結構遠い。県道一本で行けるので道に迷うことはないが、遠い。道中案内板も少なく、不安になってしまう。とにかくがむしゃらに走っていると、下校途中の小学生に「こんにちは!」と挨拶される。こんな見ず知らずのおっさんに向かって。挨拶されただけなのにすごいやる気が沸いてきた。予想以上の遠さに萎え気味だったが、テンションも上がる。絶対八十八ヶ所回ったんぞ、という思いを再燃焼させることができた。 15:02十三番札所大日寺到着。ほんとに2時間かかった。駐車場で静岡から来て車で回っている男性に出会う。一緒に参拝へ。大日寺はすでに徳島市内で街中にある。山腹にある焼山寺とのギャップが激しい。参拝を終え、車の方と同時に出発。
十七番までの道は少し入り組んでいる。少し道に迷ってしまい焦ったが、16:43十七番札所井戸寺到着。お参りをすませ、納経。滑り込みセーフだ。焼山寺のおじさんもいて、明日の予定を聞くと別格の方も回っているらしく、明日は別格三番慈眼寺も回るということで山越えが続くので大変だとおっしゃっていた。今日は新町のビジネスホテルで宿泊とのこと。再会を期待してここでお別れ。 今日の宿は予定通り実家。何とか間に合ってホッとする。18:10実家到着。一昨日言ってた高知と香川の親戚の方には予定通り行くとして10/19と10/26に泊めてもらえることになった。ま、予定通り進めたのはこの日までだったのだが…。 23:00就寝。 納経 2100円(300円×7ヶ所) 宿泊 0円 入浴 0円 洗濯 0円 移動 なし 食事朝 210円(おにぎり) 昼 210円(おにぎり) その他 なし |
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